2010年代初頭に人気を博したウェッジソールのスニーカーが、カムバックの兆しにある。当時、リアーナやビヨンセらに愛用されたイットシューズの火付け役が、フレッシュにアップデートされたことで再びトレンド入りする予感だ。
ダッドスニーカーやクロックスなど、ここ数年の間に1990年代〜2000年代にかけて流行したシューズがカムバックを遂げているが、2022年はウェッジソールのスニーカーが復活の兆しを見せている。履きやすさとヒールのエレガンスを兼ね備えたスニーカーは、2010年代初頭のファッションシーンを席巻した。その奇抜な見た目とコンセプトについて賛否両論の意見が飛び交うが、アイコニックな1足であることに間違いない。
セレブたちが愛用した、2010年代初頭のイットシューズ。
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当時のブームの火付け役は、イザベル マラン(ISABEL MARANT)が2011年に発表した「Beckett」スニーカーだろう。リアーナ、アシュリー・ティスデール、ジゼル・ブンチェン、イリーナ・シェイクなど、数多くのセレブたちがこぞって愛用。さらに、ビヨンセもシングル曲「Love On Top」(2011)のミュージックビデオで着用し、その人気を後押しした。
2011年から12年にかけて、バリエーション豊富なウェッジソールスニーカーが登場。マーク・ジェイコブス(MARC JACOBS)の2012年春夏コレクションではレインボーカラーのデザインが登場し、それはすぐさま入手困難となった。同時期にナイキ(NIKE)の「DUNK」、アディダス(ADIDAS)の「スタンスミス」といった不朽の名作スニーカーもこぞってウェッジソール化された。
元祖プラットフォームスニーカーが復活。
ここ数年間はより洗練されたミニマルなスニーカーが人気を博したが、サンダルやブーツではボリューミィなプラットフォームのデザインがランウェイやストリートで目立っていた。そして、ついにその波がスニーカーにも訪れたのだ。
その流れを決定的にしたのは、またもやイザベル マラン(ISABEL MARANT)だった。2021年春夏シーズンに「Bekett」スニーカーをアップデートした新モデル「Balskee」を発表。従来のウェッジソールに、つま先部分まで繋がったボリューミィなプラットフォームが加えられた。このスニーカーの復活をきっかけに、プラットフォームスニーカー人気が徐々に盛り上がりを見せており、この冬、本格的にストリートスタイルにもカムバックするかもしれない。
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