買取りから見えてくるプラダ(PRADA)の定番・人気アイテム|素材や保管方法のポイント

■プラダについて

1913年イタリア、マリオ・プラダとフラテッリ・プラダの兄弟によって「フラテッリ・プラダ」という名称でブランドが誕生しました。
その後、高品質な革製品が上流階級の人気を博し、創設から数年でイタリア王室御用達のブランドへと成長していきます。

創業者のマリオ・プラダが1958年にこの世を去り、彼の娘たちに事業が引き継がれますが、第二次世界大戦以降の人々の生活の変化によって、次第に高品質な革製品の需要が低下し、それに伴ってブランドの人気も低迷することになります。

1978年、マリオの孫娘であるミウッチャ・プラダがオーナー兼デザイナーに就任し、転機を迎えます。
「日常を贅沢に飾る」というコンセプトのもと、祖父であるマリオ・プラダが旅行用鞄に使用していた工業用防水ナイロンである「ポコノ」を用いてデザインした製品が世界中で大ヒット。
ブランドの人気を再燃させる契機となりました。

以降も、彼女がデザインを手掛ける上品ながらも独創性あふれるアイテムは世界中の多くの人々を魅了し続けています。

■プラダの定番アイテム

ガレリア


プラダにおけるハンドバッグの定番アイテムです。

主に型押し牛革素材であるサフィアーノレザーで製造され、型崩れがしにくいため本来の上品なフォルムのまま使い続けることができます。

パニエ

ファスナーなどが設けられていないオープンタイプのバッグの中では、比較的珍しいワンハンドルのバッグです。
横幅21センチのパニエと、17センチのミニパニエの2サイズで展開されています。

ショルダーバッグ

軽量で上部なナイロン素材「テスート」で製造されたプラダのショルダーバッグ。
カジュアルなデザインながらも、正面のプラダのロプレートが洗練された印象を与えてくれます。

■レディースに人気のアイテム

カナパ

正面にプラダのロゴを大きくあしらったアイコニックなバッグ。
マチ幅が15センチ以上あるため収納力があり、着脱可能なショルダーストラップもあることで使いやすいアイテムでもあります。

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正面にプラダのエンブレム、もしくはプレートがデザインされた長財布。
仕切りによって設けられた複数のコンパートメントや、カードポケットが12枚あり、収納力が高い構造になっています。

ナイロンバックパック

プラダのエンブレムが施された被せ蓋と、間口を絞って使用するデザインが特徴的なプラダのバックパック。
カジュアルからクラシックにもフィットする、シンプルでフェミニンなデザインが人気です。

■メンズに人気のアイテム

2つ折り財布

控えめなワンポイントタイプのロゴと、上質な牛革素材によって洗練された印象を与えるプラダの財布。
2つ折り財布は、スーツのポケットにも収納できるコンパクトなサイズのため、ビジネスマンにも人気です。

ナイロンバックパック

メンズ・レディース問わず人気のナイロン製バックパック。
レディースのデザインと比較して、メンズのデザインはエンブレムはサイド部分に施され、主張が控えめになっているため、通勤などにも使えるシンプルなデザインの印象です。

■素材について

サフィアーノレザー

堅く、張りのある牛革素材です。
プラダの多くの製品に使用される定番素材となります。
細かい型押しによって傷が目立ちにくくなっているため、毎日使用する財布などの小物類にもおすすめの素材です。

テスート

工業用に開発された特殊なナイロン素材「ポコノ」を用いた素材です。
パラシュートなどの耐久性を求められる製品に使用される素材のため、軽く、撥水性のある丈夫な素材です。

■保管時の注意

堅く張りのある牛革素材「サフィアーノ」、丈夫なナイロン素材の「テスート」など、プラダの素材は他素材と比較しても耐久性が高いと言えます。

ただ、買取りでお持ちいただくアイテムの中では年数の経過したアイテムもあり、それを見ると、色移り、ベタ付きが多く見受けられます。
湿気がこもった場所や直射日光があたる場所に保管していたことが原因だと思われます。

直射日光を避けるためにクローゼットの奥に保管することは間違いではありませんが、そのままにして数年経過すると、湿気で革製品などの状態は劣化する可能性が高くなります。
そのため、保管時には内側に乾燥剤を入れる、一か月に一度は通気性のある場所に出すなどの工夫が必要だと思われます。

■最後に

1913年に創業と、長い歴史をもつプラダ。
「日常を贅沢に飾る」というコンセプトの通り、デザイン性だけでなく、使いやすさも兼ね備えたアイテムが豊富なブランドとも言えます。

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「コンバース トウキョウ」が渋谷スクランブルスクエアに出店

メルローズの「コンバース トウキョウ(CONVERSE TOKYO)」は、11月1日に開業する大型商業施設「渋谷スクランブルスクエア」2階に直営店をオープンする。同ブランドの渋谷への出店は初めて。

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約130平方メートルの白を基調とした空間には、ブランドを象徴する星のモチーフを随所に配置。ウィメンズ、メンズ、雑貨をフルラインアップし、「コンバース」のシューズも販売する。さらに1990年代の裏原ブームをけん引した中野毅が手がけるグラフィティーブランド「スコロクト(SKOLOCT)」のグラフィックを配した1点もののアイテム、福岡県の特産民芸品でもある「津屋崎人形」などユニークな限定アイテムを用意。ブランドの世界観と渋谷のカルチャーを融合させたライフスタイル型の店舗を作る。

より上質な素材と縫製にこだわったメンズライン“コンバース トウキョウ デイトリップ(CONVERSE TOKYO DAY TRIP)”や、2シーズン目を迎える「ミュベール(MUVEIL)」とのコラボ商品の新作も並べる。

オープンを記念し、コンバーストウキョウ限定の“オールスター 100 OX/CT”(1万4000円)、「ジーショック(G-SHOCK)」とのコラボウォッチ(1万4000円)、「レスポートサック(LESPORTSAC)」とのコラボバッグ・ポーチ6種(うち2種が渋谷店限定、3500~2万6000円)を先行発売する。

北欧で見つけた“売れる”ブランド バイヤーやインフルエンサーからも高評価

2020年春夏シーズンのコペンハーゲン・ファッション・ウイーク(以下、CFW)が8月6〜9日に開催された。今季はストックホルム・ファッション・ウイークとオスロ・ランウエイが開催中止とあって、多くの北欧ブランドがCFWに参加する流れとなった。5月に来日した「セシル バンセン(CECILIE BAHNSEN)」やインフルエンサーからの支持が高い「ガンニ(GANNI)」など、デンマークを代表するブランドは世界的にも注目度が高まっている。彼らに続くアップカミングな北欧ブランドを発掘すべく51ブランドのショーやプレゼンテーションをチェックし、スウェーデン発の「ロジャー(RODEBJER)」と「リトル リフナー(LITTLE LIFFNER)」に目が留まった。

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CFWに参加して4シーズン目となるウィメンズブランド「ロジャー」は、インフルエンサーから特に高い評価を受けた。創始者のカリン・ロジャー(Carin Rodebjer)はスウェーデンで生まれ育ち、ニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology)を卒業して1999年にアメリカで同ブランドを始動した。スウェーデンで数々のファッションアワードを獲得し、現在はストックホルムとオスロに1店舗ずつ旗艦店を構えるほか、北欧の主要な百貨店など約20アカウントで販売する。

「ロジャー」は既存の社会的規範にとらわれず自由に生きていきたいと願う女性に向けて、リラックスしたラグジュアリーウエアを提案する。モダンとクラシックを融合した洗練されたデザインで、日常の気分を高めてくれるような服をそろえる。今季は特に、体を締め付けないゆとりのあるサイズ感と、肌触りのいい素材にこだわったという。モロッコ・マラケシュの都市から着想を得て、ザクロやジャスミン、イチジクの葉など、アラビアの庭園に咲くボタニカル柄をプリントした。風に舞うドレーピングと地面にまでつく長いフリンジがなめらかに揺れて、リラックスムードを漂わせていた。価格帯はトップス250ユーロ(約3万円)〜、アウター700ユーロ(約8万4000円)〜。ショーを見たインフルエンサーのステファニー・ブルーク(Stephanie Broek)は、「ポップな色彩に満ちたブランドが多いCFWにおいて、タイムレスで落ち着いた『ロジャー』のコレクションは親しみが感じられた。価格帯も含め、実用性にも長けている」とコメントする。

今シーズンがCFW初参加の「リトル リフナー」は、次なる“IT”バッグを生み出しそうな有望株だ。CFWに参加した業界関係者のほか、街中でも同ブランドのバッグを持つ女性を頻繁に見かけた。すでに日本でも高島屋やトゥモローランド(TOMORROWLAND)、ラカグ(LA KAGU)など8アカウントで取り扱われている。

ブランドを立ち上げたのは、雑誌編集者としてキャリアを積んだスウェーデン出身のポリーヌ・リフナー (Pauline Liffner)。北欧のシンプリシティーとイタリアの職人技を組み合わせ、機能性を重視したバッグを作ることに専念したという。ブランドのシグネチャーは、曲線美を生かしたミニマルなデザインだ。2012年にデビューして間もなく、ユークス ネッタポルテ(YOOX NET-A-PORTER)をはじめとするECサイトを中心に世界中にアカウントを増やしていった。CFWでのプレゼンテーションを見たプランタン百貨店のレオ・バード(Leo Bird)=ウィメンズバイヤーは「南フランス時代のアンリ・マティス(Henri Matisse)から着想を得たというコレクションは『ジャックムス(JACQUEMUS)』のようなフレッシュなカラーで、高品質なレザー製品がそろっていた。1シーズンしか見ていないけれど、デザイナーはいいストーリーテラーだと思う」とコメントした。スタイリストでインフルエンサーのデボラ・ローザ(Debora Rosa)は、自身で購入したという同ブランドのバッグを持ってプレゼンテーション会場に現れた。「リフナー自身にキャリアウーマンとしての経験があるからか、現代の働く女性が必要とするバッグのサイズ感や重さ、デザインなどを理解してくれている。『そうそう、こういうバッグが欲しかったの!』と、思わず声を上げたくなるようなバッグが多い。デザインがよく高機能なので出番が多く、私の周りではリピーター率も高い」とブランドに心酔している様子だった。

映画『アド・アストラ』ブラッド・ピット主演&製作、行方不明となった父

映画『アド・アストラ』は、ブラッド・ピットが主演・製作を務める本格スペース・アドベンチャー。『バイス』『ビール・ストリートの恋人たち』『ビューティフル・ボーイ』『ムーンライト』など数々の話題作を生み出す、ブラッド・ピットの製作会社プランBがプロデュースを手掛ける。

ブラッド・ピット演じる主人公ロイ・マグブライドは、地球外知的生命体の探求に人生を捧げた英雄の父を見て育ち、自身も宇宙士の仕事を選んだ。しかし、その父は地球外生命体の探索に出た船に乗ってから16年後、32億キロ離れた太陽系の彼方で行方不明となった。だが、父は生きていたー。

地球から32億キロ離れた太陽系の彼方で消息を絶った父。彼はなぜ生きていたのか?そして、なぜ危険な実験を抱えたまま彼は姿を消したのか?父の謎を追い、宇宙の彼方でロイ・マグブライドが見たものとは? 隠された秘密が明らかにされていく、壮大なストーリーが展開される。

主人公ロイ・マグブライドの父親役は『メン・イン・ブラック』『ジェイソン・ボーン』などに出演し、日本ではCMでもお馴染みのトミー・リー・ジョーンズが演じる。ブラッド・ピットとトミー・リー・ジョーンズは『アド・アストラ』が初共演作品となる。

その他、『アルマゲドン』のリヴ・タイラーがロイの妻役として登場するほか、『ハンガー・ゲーム』シリーズで知られるドナルド・サザーランド、『ラビング 愛という名前のふたり』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたルース・ネッガなど豪華キャストが顔を揃える。

監督には『リトル・オデッサ』で長編映画デビューし、『エヴァの告白』『ロスト・シティ Z 黄金都市』などで知られるジェームズ・グレイ。脚本はジェームズ・グレイとドラマ『FRINGE/フリンジ』のイーサン・グロスが共同執筆した。

映画『アド・アストラ』
公開日:2019年9月20日(金)
原題:Ad Astra
監督:ジャームズ・グレイ
製作:ブラッド・ピット他
脚本:ジャームズ・グレイ&イーサン・グロス
出演:ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ、リヴ・タイラー、ドナルド・サザーランド

ダイソンのヘアドライヤーを美容師が徹底解剖

家電メーカーの「ダイソン(DYSON)」が4月28日に発売した話題のヘアドライヤー。他のドライヤーと比べてどう違うのか。サロンワークで「ダイソン」のヘアドライヤーを使用している「アピッシュ ジェノ」の堀江昌樹クリエイティブディレクターにその実力を聞いた。

MG_4214.webp「ダイソン スーパーソニック ヘアードライヤー」は、一般用と業務(サロン)用とがあり、性能は同じで、価格は一般用、業務用ともに4万5000円(購入時には証明書が必要)となっている。また、コードの長さが一般用は1.9mなのに対し、業務用はサロンワークで使うことを考え、2.7mと長くなっている。ヘアサロン「アピッシュ」では全店舗で業務用のヘアドライヤーを導入している。「一番実感できるのが、その風力の強さ。風力は3段階で調整できるが、一番強くするとこれまでのドライヤーよりも、かなり風力があるので、従来よりもドライ&ブローの時間が短縮でき、サロンワークもスピーディーになった。乾くのが早いので、美容師ならヘアコンテストとかに使うのもいいと思う」。
その温度設定にも注目する。「温度設定は4段階で、最高でも78度。風力が強いので、それでもしっかりと乾く。通常のドライヤーだと100〜120度くらいになり、熱によるダメージを軽減できる」。また、瞬時に温風から冷風になる機能もついていて、それを使うことで、デザインの幅が広がるという。「78度の温風から一気に冷風にすることで、カールがしっかりとつけられる。今までヘアアイロンを使っていたデザインが、このドライヤーでもできるようになった。内巻きのスタイルは、手で内巻きのカールを作りながらブローし、温度設定を一番高いところから一気に冷風にすることで、カールがしっかりとかたち作られる。トレンドの外ハネスタイルも、内巻きと同じように手で外ハネのカールを作りブローすると、アイロンがなくても、ほどよい外ハネ感を表現できる。モーターが持ち手のところにあるので安定感があり持ちやすい」と評価する。

MG_4168.webp「ダイソン スーパーソニック ヘアードライヤー」を導入することでの話題性にも注目する。「発売して少したつが、今でも話題性もあり、お客さまも珍しがってくれ、アシスタントでも会話が弾む」とそのメリットを語る。

ミラノに溢れるアニマル柄やエキゾチックスキン

ファッション・ウイーク期間中には、ランウエイショーだけでなく、バッグやシューズを手掛けるアクセサリーブランドのプレゼンテーションや展示会も数多く開催されている。ウエアにおけるエレガンス回帰が印象的だった2019-20年秋冬は、アクセサリーでもクラシックなムードが台頭。バッグは、かっちりしたシェイプやロゴのメタルパーツが目を引いた。一方、シューズではブーツの豊富さが際立ったほか、スクエアトーやチャンキーヒール、キトゥンヒールからミドルヒールの提案が増加。素材では型押しを含むエキゾチックスキンやパテントレザー、色柄では黒や茶のベーシックカラーに加えた赤や緑、アニマルパターン、チェック、そして、それらの自由なミックスがトレンドに浮上した。ミラノとパリで発表した主要ブランドの新作を3回に分けてお届けする。第2弾は、ミラノで発表した「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」「ジュゼッペ ザノッティ(GIUSEPPE ZANOTTI)」「パウラ カデマルトリ(PAULA CADEMARTORI)」「アクアズーラ(AQUAZZURA)」「バリー(BALLY)」をピックアップ。

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「セルジオ ロッシ」はアーティストのギャリー・カード(Gary Card)とタッグを組み、モダンなシューズファクトリーのセットを制作し、その中でプレゼンテーションを行った。新たなシリーズとして発表されたのは、ポインテッドトー × チャンキーヒールが特徴の“セルジオ(SERGIO)”。アクティブでエレガントな現代女性のニーズに応え、さまざまなヒール高でニーハイやロングブーツ、ブーティ、パンプスを提案する。1970年代に使用されていたロゴをアレンジしたタイポグラフィがインソールに施されているのも同シリーズのポイントだ。キーカラーは赤、白、黒、シルバーで、ナッパやラミネートレザーからパイソンやクリスタルメッシュまでさまざまな素材をパッチワークしたストライプは、レトロなトラックスーツから着想を得たもの。大ぶりなラッフルもデザインのカギになっている。イブニングスタイルはクリスタルメッシュで描くラインが印象的。また、新作のダッドスニーカー“エクストリーム(EXTREME)”も多彩なデザインで打ち出す。

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「ジュゼッペ ザノッティ」が今シーズン目指したのは、完璧なエレガンスと意表を突くクールさの融合。赤、黒、白のパテントレザーやスエード、アニマルプリントを施したポニースキン、型押しのクロコダイルやパイソン、クリスタルなどの素材ミックスで、ブランドらしいロックな精神を表現している。特に目を引いたのは、18cmのチャンキーヒールに7cmのプラットフォームを合わせたスクエアトーサンダルや、150個のクリスタルで仕上げたフラワーモチーフを飾ったイブニングサンダルといったドラマチックなデザイン。一方、昨シーズンに引き続きフラットからミディアムヒールの提案も多く、デイシューズではウエスタンブーツやダンスシューズから着想を得たレースアップシューズ、パンプス、ニーハイブーツ、フラットシューズなどをそろえる。また、スニーカーラインにはスケートカルチャーから着想を得た新作“ブラッバー(BLABBER)”が登場した。

「パウラ カデマルトリ」はミラノの老舗アンティークショップを借り切り、所狭しと商品が並ぶ棚やディスプレーケースに新作を展示した。“内面的な発見”というテーマにちなみ、会場内ではタロットカードや水晶などを使うプロによる占いのサービスも実施。アイテムのデザインにもスピリチュアルなモチーフやラッキーチャームを取り入れた。シューズは、クリスタルやパールのボタン、ラッフルなどの得意とするフェミニンな装飾に加え、ロゴプレートやモノグラム、ベルベットを用いたスタイルを新たに提案。アシッドカラーのウオータースネーク使いも印象的だ。

セレブリティから高い支持を集め、英国のメーガン・マークル(Meghan Markle)=サセックス公爵妃殿下が愛用していることでも知られるイタリア発の「アクアズーラ」は、コロンビア出身でマイアミとロンドンで育ったエドガルド・オソリオ(Edgardo Osorio)が2011年に立ち上げたブランド。オソリオは数々の受賞歴を持ち、過去には「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」と協業しカプセルコレクションを手掛けたこともある実力派デザイナーだ。今シーズンのキーワードは、“モダンノマド”。ニューヨークからロサンゼルスに移住した女性をイメージして、70sのボヘミアンや90sのミニマルといったムードを取り入れた。種類豊富なブーツのデザインは、フリンジやパッチワーク、エキゾチックスキン使いがポイント。サンダルやパンプスは、きゃしゃなストラップでセンシュアルかつすっきりと仕上げた。今季のキーカラーに据えたグリーンは、さまざまな色味で登場。定番モデルのパンプスやミュール、フラットシューズは、トレンドのレオパードやチェックでアップデートしている。

「バリー」はミラノからスイス南部にある風光明媚な街ツェルマットへの列車の旅をテーマに、駅のプラットホームやクラシックな客車をイメージしたセットを作り上げた。コレクションも、スイスクロスやカウベルの装飾に見られるハート、エーデルワイスなどの小花モチーフなどかの地にちなんだ装飾が特徴。山をイメージしたジグザグラインもアイテムを彩る。ウィメンズの新作バッグは、半月状のシェイプにトップハンドルとクロスボディーストラップを備える“ハリエット(HARRYET)”。2サイズ展開で、スムースレザーのほか、型押しのクロコでも提案する。メンズはバックパックやショルダーバッグなどカジュアルなスタイルが中心だ。シューズはメンズ・ウィメンズ共に、1930~40年代のアーカイブから着想したハイキングブーツが中心。カーリングブーツは、過去にスイスのオリンピック代表に提供していたアイテムのデザインを参考にしている。

1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。